76歳の女性。息切れを主訴に来院した。

現病歴:1年前から息切れを自覚するようになり、3か月前から10 分程度歩くと息切れがするようになった。3日前に風邪をひいてから息切れが増悪して動けなくなったため、同居の娘に伴われて総合病院の呼吸器内科外来を受診した。

既往歴:糖尿病、高血圧症、慢性心不全(NYHAⅡ)、変形性膝関節症、骨粗鬆症および不眠で複数の医療機関に通院していた。半年前からこれらの医療機関の受診が滞りがちになっていた。

生活歴:娘と2人暮らし。日中、娘は仕事に出ている。摂食、排泄および更衣は 自分でできるが、家事や外出は困難で、入浴は娘が介助している。喫煙は 15 本/日 を 45 年間。飲酒歴はない。

現症:意識は清明。身長 158 cm、体重 42 kg。体温 36.6 ℃。脈拍 104/分、 整。血圧 120/76 mmHg。呼吸数 28/分。SpO2 93 (room air)。皮膚は正常。眼瞼 結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸部に甲状腺腫大やリンパ節を触知せず、頸 静脈の怒張を認めない。呼吸補助筋が目立つ。心音に異常を認めない。呼吸音は両側の胸部に wheezes を聴取するが、crackles は聴取しない。腹部は平坦、軟。四肢に浮腫を認めない。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは 27 点(30 点満点)。

検査所見:胸部エックス線写真で肺の過膨張を認めるが、浸潤影や肺うっ血を認 めない。心胸郭比は 53 %。胸部 CT で全肺野に低吸収域(low attenuation area)を 認める。


副腎皮質ステロイドの内服と β アゴニスト吸入の外来治療を4日間行い、呼吸器の急性症状は改善し SpO2 は 96 %(room air)となった。しかし、看護師から「これからも禁煙するつもりはないけど、病院には通わないといけないのかね」と患者が話していると聞いた。

この時点での患者への対応として最も適切なのはどれか。

a. 禁煙外来への通院を義務付ける。

b. かかりつけ医を紹介し定期受診を勧める。

c. 同居していない親族の状況を詳細に尋ねる。

d. 通院歴のあるすべての診療科への継続受診を勧める。

e. 症状再燃時でも安易に総合病院を受診しないように説明する。

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この患者の療養を支援していくために重要性が低いのはどれか。

a. 訪問看護師

b. 成年後見人

c. 介護福祉士

d. ケアマネジャー

e. 近隣のボランティア

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