問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
89歳の男性。発熱と意識レベルの低下とを主訴に来院した。2年前に脳梗塞を発症し嚥下困難となったため、胃瘻から栄養を摂っている。この1年間で2回、肺炎に罹患している。2週間前、38 ℃台の発熱があり、意識障害を認めたため、入所中の特別養護老人ホームの職員に連れられて来院した。胸部エックス線写真で両側下肺野にすりガラス陰影を認めた。入院し抗菌薬の投与を行ったところ、症状は改善し退院することとなった。合併症に対する内服薬を胃瘻から投与している。
肺炎再発リスクとなる可能性の高い薬剤はどれか。
a. 睡眠薬
b. 去痰薬
c. 胃粘膜保護薬
d. 腸管蠕動改善薬
e. カルシウム拮抗薬
睡眠薬・鎮静薬は誤嚥性肺炎のリスクを高める。