23歳の男性。咽頭痛と全身の皮疹とを主訴に来院した。3週間前に咽頭痛と微熱が出現し、その後咽頭痛が増悪するとともに全身に皮疹が出現してきたという。

体温 37.2 ℃。全身にびまん性の紅斑を認める。眼瞼結膜に貧血を認めない。白苔を伴う扁桃の発赤と腫大とを認める。頸部リンパ節を触知する。

血液所見:赤血球441 万、Hb 13.7 g/dL、Ht 42 %、白血球 12,800 (桿状核好中球 12 %、分葉核好中球 30 %、好酸球 1 %、好塩基球 1 %、単球 8 %、リンパ球 40 %、異型リンパ球 8%)、血小板 28 万。血液生化学所見:総蛋白 7.9 g/dL、AST 78 U/L、ALT 84 U/L、LD 365 U/L (基準 176〜353)、ALP 240 U/L (基準 115〜359)、γ-GTP 27 U/L(基準 8〜50)。咽頭ぬぐい液のA群β溶連菌迅速検査は陰性。体幹部の写真を別に示す。

この疾患について正しいのはどれか。2つ選べ。

a. 空気感染する。

b. アシクロビルが著効する。

c. アンピシリンは禁忌である。

d. 皮疹は二峰性の経過を取る。

e. 発症直後の抗 EBNA 抗体価は陰性である。

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)