50歳の男性。咽頭痛を主訴に来院した。3日前から咽頭痛が出現し、昨日から嚥下痛を認めるようになったため受診した。流涎と含み声とを認める。軽度の呼吸困難はあるが喘鳴はない。
咽頭痛を認める小児で咽後膿瘍を疑う症状はどれか。2つ選べ。
52歳の男性。咽頭痛と嚥下困難とを主訴に来院した。咽頭所見、頭部造影MRIのT1強調水平断像及び生検組織のH-E染色標本を別に示す。生検組織の免疫組織化学染色標本で、ヒトパピローマウイルスの持続感染を示唆するp16蛋白が強陽性であった。口腔粘膜擦過検体のPCR検査でもヒトパピローマウイルスが検出された。適切な対応はどれか。
18歳の女子。発熱と咽頭痛とを主訴に来院した。2日前から38.5 ℃の発熱と咽頭痛が続いている。口蓋扁桃は両側とも発赤、腫大しており、白苔の付着を認める。この患者が細菌感染症よりウイルス感染症であることを示唆するのはどれか。
30歳の女性。咽頭痛と開口障害とを主訴に来院した。5日前から咽頭痛と軽度の発熱があったため自宅近くの医療機関を受診し、抗菌薬と解熱鎮痛薬の内服治療を受けていた。昨日から開口障害と摂食困難とが出現したため受診した。喫煙歴はなく、飲酒は機会飲酒。頸部リンパ節と肝・脾とを触知しない。
52歳の男性。咽頭痛と呼吸困難を主訴に深夜の救急外来を受診した。4時間前から強い嚥下痛のため食事が摂れなくなった。2時間前から呼吸困難を自覚するようになった。体温 38.5 ℃。脈拍 96/分、整。血圧 150/90 mmHg。呼吸数 30/分。SpO2 92 %(room air)。喉頭内視鏡像を別に示す。
3歳の男児。発疹と咽頭痛を主訴に母親に連れられて来院した。今朝から四肢に発疹があり、午後から発熱が出現し咳が痛いと訴えている。体温37.6℃。全身状態は良好である。咽頭と扁桃に発赤を認め、扁桃は腫脹している。眼球結膜に充血を認めない。頚部リンパ節の腫脹はなく、心音と呼吸音とに異常を認めない。発疹を別に示す。母親への説明として適切でないものはどれか。
21歳の女性。発熱と咽頭痛を主訴に来院した。現病歴:2日前に咽頭痛と37℃台の発熱が出現し、昨晩は38.6℃であった。市販の解熱鎮痛薬を内服し、今朝は37.6℃に下がったが、咽頭痛は悪化している。鼻汁、咳、痰はない。嚥下時に咽頭痛は増悪するが、嚥下障害はない。同様の症状の患者との接触はない。
22歳の男性。咽頭痛と微熱を主訴に来院した。10日前から咽頭痛と37℃台の発熱があった。体温38.3℃。扁桃腫大は認めない。両頸部に径0.5 cmのリンパ節を2個ずつ触知するが疼痛や圧痛はない。肝臓および脾臓を肋骨弓下にそれぞれ1 cm触知する。
72歳の女性。発熱、咽頭痛および咳嗽を主訴に来院した。現病歴:2日前から37℃台の発熱、咽頭痛および咳嗽が出現した。風邪をひいたと考え市販の感冒薬を服用したが、内服後6時間程度で再び発熱したため受診した。咳をすると両側のこめかみと腰に軽度の痛みを感じる。腹痛と下痢はない。
82 歳の女性。咽頭痛を主訴に来院した。 3 日前から咽頭痛が出現し、昨日から食事摂取が不良となったため、息子に付き添われて受診した。糖尿病で DPP-4 阻害薬を内服している。喫煙歴と飲酒歴はない。体温 37.6 ℃。脈拍 92/分、整。血圧 118/76 mmHg。 呼吸数 20/分。SpO₂ 97 %(room air)。
23歳の男性。咽頭痛と全身の皮疹とを主訴に来院した。3週間前に咽頭痛と微熱が出現し、その後咽頭痛が増悪するとともに全身に皮疹が出現してきたという。体温 37.2 ℃。全身にびまん性の紅斑を認める。眼瞼結膜に貧血を認めない。白苔を伴う扁桃の発赤と腫大とを認める。頸部リンパ節を触知する。