問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
25歳の男性。研修医1年目。2か月前にこの病院に就職した。担当患者の採血をしていたところ針刺し事故を起こした。研修医が担当していた患者はC型慢性肝炎を合併しており、現時点でウイルスは排除されていない。研修医の就職時の検査ではHCV抗体は陰性であった。針刺し後、すぐに流水中で傷口から血液を絞り出した。その直後、院内の感染対策部署の医師に連絡をした。
連絡を受けた医師の研修医への説明として適切なのはどれか。
a. 「今すぐワクチンを接種しましょう」
b. 「今すぐガンマグロブリンを投与しましょう」
c. 「C型肝炎を発症する確率は約20%と言われています」
d. 「1週間後にC型肝炎ウイルス感染の有無の検査をしましょう」
e. 「1週間は医療行為ができませんので、自宅で待機してください」
a C型肝炎ワクチンは現時点では存在しない。
b ガンマグロブリンはB型肝炎に対する治療。
c C型肝炎の針刺後の発症は約2%。
d 正解
e 通常業務可能。