問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
45歳の女性。発熱、咳嗽および呼吸困難を主訴に来院した。1週間前の7月初めに咳嗽が出現し、3日前から37 ℃台の発熱があり、昨日から呼吸困難も伴ったため受診した。3年前から毎年6月初旬から8月にかけて同様の症状を起こし、昨年も入院加療している。3年前から築25年のアパートに暮らしており、室内には趣味の観葉植物が多くあるという。
両側胸部に fine crackles を聴取し、胸部エックス線写真ではびまん性散在性粒状陰影を認める。Trichosporon asahii 特異抗体が陽性である。
この患者で認められる可能性が低いのはどれか。
a. IgE 高値
b. 帰宅試験陽性
c. 拘束性換気障害
d. 肺の病理所見で肉芽腫
e. 気管支肺胞洗浄液CD4/CD8比低下
夏型過敏性肺臓炎の症例。III型アレルギーとIV型アレルギーなので、IgEは関与しない。