問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
38歳の女性。前胸部のつかえ感を主訴に来院した。2年前から食事摂取時に前胸部のつかえ感を自覚していたが、1か月前から症状が増悪し十分な食事摂取が困難になったため受診した。既往歴に特記すべきことはない。
意識は清明。身長 155 cm、体重 44 kg。
血液所見:赤血球 398 万、Hb 12.9 g/dL、白血球 6,300、血小板 19 万。血液生化学所見:総蛋白 7.1 g/dL、アルブミン 4.2 g/dL、総ビリルビン0.9 mg/dL、AST 22 U/L、ALT 19 U/L、LD 195 U/L (基準 176〜353)、クレアチニン 0.8 mg/dL、血糖 88 mg/dL、Na 140 mEq/L、K 4.3 mEq/L、Cl 100 mEq/L。上部消化管内視鏡像及び食道造影像を別に示す。
この患者でみられる可能性が低いのはどれか。
a. 誤嚥
b. 胸痛
c. 咳嗽
d. 呑酸
e. 体重減少
食道アカラシアでは呑酸は認めない。