40歳の女性。嚥下困難と嘔吐とを主訴に来院した。35歳を過ぎたころから前胸部に食物のつかえを感じるようになった。1年前から食物がつかえたときにお茶で流し込むことが月に2回程度あった。最近、食後に嘔吐するようになったため受診した。
38歳の女性。前胸部のつかえ感を主訴に来院した。2年前から食事摂取時に前胸部のつかえ感を自覚していたが、1か月前から症状が増悪し十分な食事摂取が困難になったため受診した。
67歳の男性。嚥下困難と体重減少を主訴に来院した。1か月前から嚥下困難を自覚していた。自宅近くの医療機関で行った上部消化管内視鏡検査で異常を指摘されたため受診した。体重は1か月で 3kg 減少している。既往歴に特記すべきことはない。喫煙は 20 本/日を 40 年間。飲酒は焼酎 2合/日を 42 年間。
日齢25の女児。嘔吐を主訴に母親に連れられて来院した。在胎38週、出生体重2,850 g。完全母乳栄養で生後11日頃から哺乳後に1日2~3回の嘔吐を認めたため受診した。吐物は母乳様で、排便は毎日あったという。
78歳の男性。胃病変の精査と治療とを希望して来院した。現病歴:2年前から心窩部痛を自覚していた。自宅近くの診療所で上部消化管造影検査を受け、異常を指摘されたため紹介されて受診した。上部消化管内視鏡検査で同様に異常所見を認め、4か所の生検のうち1か所は組織診断分類Group5で、手術適応と考えられた。
日齢 5 の男児。胆汁性嘔吐と血便のため産科診療所から救急車で搬入された。在胎 39 週、出生体重 3,300 g で出生した。生後 1 日目から母乳を開始し、生後 3 日目ごろから哺乳後の嘔吐を認めるようになった。昨夜から胆汁性嘔吐が出現し、早朝に血便を認め、ぐったりしてきたため救急搬送された。