誤嚥を疑う嚥下内視鏡検査の所見はどれか。
舌根と喉頭の協調運動によって喉頭蓋が傾いて誤嚥を防止する。この協調運動において喉頭が移動する方向はどれか。
嚥下機能検査にて経口摂取が可能であると判断された誤嚥性肺炎の既往を持つ高齢者への対応として適切でないのはどれか。
高齢者の嚥下障害の原因とならないのはどれか。
高齢者の嚥下障害について正しいのはどれか。
67歳の男性。嚥下困難と体重減少を主訴に来院した。1か月前から嚥下困難を自覚していた。自宅近くの医療機関で行った上部消化管内視鏡検査で異常を指摘されたため受診した。体重は1か月で 3kg 減少している。既往歴に特記すべきことはない。喫煙は 20 本/日を 40 年間。飲酒は焼酎 2合/日を 42 年間。身長 171 cm、体重 67 kg。脈拍 68/分、整。血圧 124/62…
81歳の男性。嚥下困難を主訴に来院した。1か月前から嚥下困難を自覚しており、2週間前から食事摂取が困難となったため受診した。前立腺癌でホルモン療法を受けている。身長 160 cm、体重 56 kg。体温 36.1 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 136/88 mmHg。呼吸数…
65歳の男性。徐々に増大する左頸部の腫瘤と嚥下障害を主訴に来院した。左頸部に径 2.5 cm の弾性硬のリンパ節を1個触知する。圧痛を認めない。同部位の刺吸引細胞診で扁平上皮癌と診断された。喫煙は 20 本/日を30年間。飲酒は日本酒4合/日を 45 年間。内視鏡像を別に示す。
70歳の男性。嚥下困難を主訴に来院した。2か月前から食物の飲み込みにくさを自覚するようになった。徐々に食事摂取が困難となり、体重は1か月で4kg減少した。身長170cm、体重59kg。体温36.5℃。脈拍76/分、整。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球334万、Hb 10.8g/dL、Ht…
74 歳の女性。嚥下困難を主訴に来院した。6か月前から時々胸のつかえ感を自覚していた。3か月前に行った上部消化管内視鏡検査で逆流性食道炎を認め内服薬を処方された。その後も症状は持続し、2週前から食事摂取が困難となったため再度受診した。橋本病、高血圧症、骨粗鬆症および不眠症があり内服加療中である。身長 156 cm、体重 45 kg。脈拍 76/分、整。血圧 140/86…
58歳の男性。筋力低下と嚥下困難とを主訴に来院した。現病歴:1か月前から階段を昇るときに手すりが必要になった。週間前から固形物を飲み込むのが難しくなり、昨日、洋式トイレで妻の助けがないと立ち上がることができなかったため受診した。
72歳の女性。消化管出血で緊急入院し、精査の結果、直腸癌と診断された。手術の方針とし、術前放射線療法とともにリハビリテーションを行うこととした。既往歴は 10 年前から高血圧症で、降圧薬を内服している。意識は清明。身長 152 cm、体重 41 kg。体温 36.7 ℃。脈拍 88/分、整。血圧 118/78 mmHg。呼吸数20/分。SpO2 97 % (room…
72歳の女性。嚥下困難を主訴に来院した。2か月前から固形物が飲み込みにくいことを自覚し徐々に増悪するため受診した。体温36.4℃。脈拍60/分、整。血圧132/72 mmHg。表在リンパ節を触知しない。腹部は平坦、軟。食道の内視鏡写真を別に示す。考えられる疾患はどれか。
67歳の男性。突然の嚥下困難のため救急車で搬入された。現病歴:本日、昼食中に突然、後頭部痛、めまい及び悪心を感じて嘔吐した。しばらく横になり様子をみていたが、帰宅した妻から声を掛けられ返答したところ、声がかすれて話しにくいことに気が付いた。水を飲もうとしたがむせて飲めなかった。心配した妻が救急車を要請した。既往歴:40歳から高血圧症。生活歴:妻と2人暮らし。喫煙は10本/日を45年間。飲酒は機会飲…