問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
73歳の女性。ハチに顔面を刺され、意識がもうろうとなっているところを家族に発見され、救急車で搬入された。過去に一度ハチに刺されたことがある。
JCSⅡ-10。体温 36.2 ℃。心拍数 84/分、整。血圧 80/50 mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 99 % (マスク 4L/分酸素投与下)。全身に膨疹を認める。両側胸部で wheezes を聴取する。
直ちに行う治療はどれか。
a. β2 刺激薬の吸入
b. アドレナリンの筋注
c. 硫酸アトロピンの筋注
d. ノルアドレナリンの静注
e. 副腎皮質ステロイドの静注
アナフィラキシーショックの症例。アドレナリン0.3mg 筋肉注射です。
静注ではない。