問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
生後1か月の乳児。1か月健康診査のために両親に連れられて来院した。在胎38 週、出生体重 2,998 g で出生した。Apgar スコアは 8点(1分)、9点(5分)であった。出生後は完全母乳栄養であり、本日の体重は 4,050 g である。四肢を活発に動かし、固視を認める。体幹や四肢に 2〜3 cm の皮疹を 7個認める。体幹部の皮疹を別に示す。父親には、鼻の周囲に多数の血管線維腫を認める。母親には皮疹を認めない。
両親への対応として適切なのはどれか。
a. 「抗真菌薬を塗りましょう」
b. 「心エコー検査を行いましょう」
c. 「皮疹は自然に消失するでしょう」
d. 「胸部エックス線写真を撮りましょう」
e. 「皮疹が悪性化する可能性があります」
結節性硬化症を疑う症例。
心臓に横紋筋腫がある可能性あり。
心エコーでは、小児の結節性硬化症患者の60%以上に認められるとの報告があります。