78 歳の女性。右膝の痛みと腫れを主訴に来院した。2日前から誘因なく同部に痛みと腫れがあるため受診した。

体温 37.6 ℃。脈拍 88/分、整。血圧 130/70 mmHg。呼吸数 14/分。右膝に膝蓋跳動があり、自発痛、発赤および熱感を認める。右膝関節単純エックス線写真で異常を認めない。

尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)、細菌(-)、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球 456 万、Hb12.6 g/dL、Ht 41 %、白血球 12,300(分葉核好中球 76 %、好酸球2%、好塩基球1 %、単球 8 %、リンパ球 13 %)、血小板 16 万。血液生化学所見:総蛋白 6.8 g/dL、アルブミン 3.2 g/dL、総ビリルビン 1.0 mg/dL、AST 20 U/L、ALT 15 U/L、LD 220 U/L(基準 120〜245)、ALP 290 U/L(基準 115〜359)、尿素窒素 20 mg/dL、クレアチニン 0.9 mg/dL、尿酸 4.7 mg/dL、血糖 112 mg/dL。CRP 8.6 mg/dL。

次に行うべき対応はどれか。

a. 関節液検査

b. 膝関節造影 CT

c. 下肢ギプス包帯固定

d. 広域抗菌薬の点滴静注

e. 副腎皮質ステロイドの関節内投与

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)