75 歳の女性。健康診断で心房細動を指摘され来院した。3か月前に受けた健康診断で心拍数 96/分の心房細動を指摘され受診した。動悸やふらつきなどの自覚症状はない。既往歴として4年前に高血圧症の指摘があり、現在、食事療法を行っている。家族歴に特記すべきことはない。

意識は清明。身長 165 cm、体重 59 kg。体温 36.2 ℃。脈拍 92/分、不整。血圧 132/88 mmHg。呼吸数 18/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。神経診察にて異常を認めない。心電図では心拍数 102/分の心房細動を認めた。心エコー検査では左室駆出率は 55 % であった。

まず行う対応として正しいのはどれか。

a. 抗凝固薬の投与

b. t-PA の点滴静注

c. ペースメーカー留置

d. カルディオバージョン

e. カテーテルアブレーション

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)