問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
35歳の男性。発熱と全身の皮疹を主訴に来院し、8年前に尋常性乾癬と診断され副腎皮質ステロイド外用薬を塗布していた。 7日前から39℃台の発熱とともに、急速に紅斑が全身に拡大したため受診した。
受診時紅斑上に径 5mmまでの小膿疱が多発し、集簇する。地図状舌を認める。
血液所見:白血球 16,000 (桿状核好中球 15%、分葉核好中球 70%、好酸球 3%、単球 5%、リンパ球 7%)。血液生化学所見:血清アルブミン 3.0 g/dL。CRP 15.0 mg/dL。膿疱からの細菌培養検査は陰性、真菌鏡検とTzanck試験はいずれも陰性であった。皮膚生検でKogoj海綿状膿疱を認める。体幹の写真を別に示す。
最も考えられるのはどれか。
a. 膿疱性乾癬
b. 伝染性膿痴疹
c. 疱疹状皮膚炎
d. Kaposi水痘様発疹症
e. ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群