47歳の男性。右下腿の痛みを主訴に来院した。5週前にバイク事故で右腔骨の開放骨折を起こし、受傷6時間後に洗浄、デブリドマン及び創外固定術を受けた。受傷後1週で創外固定を抜去し、プレートによる内固定術を受けた。内固定術後は右下肢免荷で歩行していた。昨日、右下腿内側に安静時痛と腫脹が出現したため受診した。

体温 38.8 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 144/62 mmHg。右下腿に発赤、熱感および腫脹があり、手術創が一部離開している。

血液所見:赤血球 422万、Hb 12.4 g/dL、白血球 19,200。血液生化学所見:総蛋白 6.8 g/dL、アルブミン 3.6 g/dL、総ビリルビン 0.9 mg/dL、直接ビリルビン 0.2 mg/dL、AST 24 U/L、ALT 18 U/L、LD 182 U/L(基準 120-245)、ALP 334 U/L(基準 115〜359)、尿素窒素 17 mg/dL、クレアチニン 0.4 mg/dL、血糖 112 mg/dL、HbA1c 5.3%(基準 4.6-6.2)、Na 141 mEq/L、K 3.8 mEq/L、Cl 98 mEq/L。CRP 21 mg/dL。右下腿の写真及び右下腿エックス線写真を別に示す。

治療として適切なのはどれか。

a. 下腿切断

b. ギプス固定

c. 足関節固定術

d. デブリドマン

e. 骨折部への人工骨移植

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)