4歳の男児。鼻出血を主訴に母親に連れられて来院した。朝から鼻出血があり、夕方になっても止まらないため心配した母親に連れられて受診した。2歳ころから出血を繰り返しており、いつも止血するまでに 3~4時間要した。関節内出血や筋肉内出血の既往はない。父親に同様の出血傾向がある。

身長 104cm、体重 15.4kg。体表に出血斑を認めない。

血液所見:赤血球312万、Hb 10.2 g/dL、Ht 31%、白血球 8,900、血小板 18万、出血時間延長、PT-INR 1.0(基準 0.9-1.1)、APTT 48.4秒(基準対照 32.2)。

最も考えられるのはどれか。

a. 血友病A

b. von Willebrand病

c. ビタミンK欠乏症

d. IgA血管炎〈Henoch-Schönlein紫斑病〉

e. 遺伝性出血性末梢血管拡張症〈Osler病〉

解答を見る
問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)