問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
54歳の男性。脳梗塞後の右片麻痺のため回復期リハビリテーション病棟に入院中である。発症して1か月経過し、痛みの訴えはない。
意識は清明。身長 168 cm、体重 60 kg。言語理解は良好であるがと言語表出は単語レベルである。構音障害は認めない。徒手筋カテストで右上肢筋力は4で、手指も1本ずつ順番に指折りと伸展が可能である。徒手筋カテストで右腸腰筋4、右大腿四頭筋4、右前脛骨筋4である。座血・立位は安定している。右半身の表在覚、位置覚ともに正常である。
この患者に必要なのはどれか。
a. 三角巾使用による右上肢固定
b. 長下肢装具使用での歩行訓練
c. 日常生活における右手使用の指導
d. 環境制御装置を用いたナースコール
e. 文字盤使用によるコミュニケーション