34歳の初妊婦(1妊0産)。妊娠38週1日、午前2時に規則的な子宮収縮と破水感のため来院した。これまでの妊娠経過に異常は指摘されていない。既往歴に特記すべきことはない。

身長 147 cm、体重 62 kg(非妊時 50 kg)。体温 36.4 ℃。脈拍 76/分、整。血圧 132/74 mmHg。呼吸数 18/分。子宮底 40 cm、腹囲 90 cm。内診所見は、先進部は児頭を触知し、子宮口は 2 cm開大、展退度は 50%、児頭下降度はSP -3 cm。推定胎児体重は 3,880 gであった。陣痛発来と前期破水の診断にて入院となった。陣痛は徐々に増強し、午前8時の内診で、子宮口 8 cm開大、児頭下降度はSP -1 cm、小泉門を1時方向に触知した。午前10時、子宮口は全開大したが、児頭下降度と児頭の回旋は変わらなかった。陣痛周期は2〜3分間隔で持続時間は 40秒。午後2時の時点で内診所見は変わらない。この時点の胎児心拍数陣痛図を別に示す。

適切な対応はどれか。

a. 会陰切開

b. 吸引分娩

c. 経過観察

d. 帝王切開

e. オキシトシン投与

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)