問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
幼児期以降に筋力低下が明らかになるのはどれか。
a. Werdnig-Hoffmann病
b. 新生児一過性重症筋無力症
c. Duchenne型筋ジストロフィー
d. 福山型先天性筋ジストロフィー
e. 先天性筋強直性ジストロフィー
a. Werdnig-Hoffmann病
これは脊髄性筋萎縮症(SMA)の一型であり、生後早期に筋力低下が始まる。誤りである。
b. 新生児一過性重症筋無力症
これは母親が重症筋無力症である場合に新生児に一過性に筋力低下が見られるものであり、通常は数週間以内に改善する。誤りである。
c. Duchenne型筋ジストロフィー
これはX連鎖劣性遺伝による筋疾患であり、通常3歳から5歳頃に筋力低下が始まる。幼児期以降に症状が明らかになるため、正しい。
d. 福山型先天性筋ジストロフィー
これは日本に特有の先天性筋ジストロフィーであり、生後早期から筋力低下が見られる。誤りである。
e. 先天性筋強直性ジストロフィー
これは先天性の筋疾患であり、新生児期から筋力低下が見られる。誤りである。