担当した患者の症例報告を論文発表することにした。適切なのはどれか。
異常呼吸あるいは息切れを主訴とする患者の所見と原因の組合せについて正しいのはどれか。
患者の言葉のうち幻聴ではないと考えられるのはどれか。
抗菌薬の適正使用について誤っているのはどれか。
意識障害のある患者に行うことが困難な身体診察はどれか。
治療後の経過に関して主治医以外に相談を希望する場合、助言や情報提供を行う施設はどれか。
妊娠後期に比べ妊娠初期に高値を示すのはどれか。
加齢に伴う変化について正しいのはどれか。
医療面接において患者と良好なコミュニケーションを行うために適切なのはどれか。
社会保障制度について正しいのはどれか。
咽頭痛を訴える患者に確認すべき緊急性の高い随伴症状はどれか。
幼児期以降に筋力低下が明らかになるのはどれか。
高齢者の個性と尊厳を尊重する介護の在り方について適切なのはどれか。
疾患・状態とそのリスクとなる行動との組合せについて誤っているのはどれか。
成人の安静時所見のうち異常なのはどれか。
経管栄養を目的とした仰臥位での経鼻胃管の挿入について適切なのはどれか。
小児の二次救命処置を2名で行う場合、人工呼吸と胸骨圧迫の比で正しいのはどれか。
57歳の男性。21歳から1日に20本の喫煙をしている。45歳から49歳まで禁煙をしたが、1日に20本の喫煙を再開した。喫煙指数はいくつか。
乳房の悪性疾患を疑わせる所見として可能性が低いのはどれか。
足関節背屈の徒手筋力テストにおいて、足関節の動きを認めず前脛骨筋の収縮のみを認めた。評価はどれか。
脳脊髄液検査結果を評価する際、脳脊髄液の検査結果と血液の検査結果を比較すべきものはどれか。
インスリンに関する医学史で最も新しいのはどれか。
退院時要約について誤っているのはどれか。
48歳の女性。右上肢の運動障害を主訴に来院した。昨晩飲酒後、食卓の椅子で右の肘掛けにもたれかかって寝たところ、目が覚めると右手関節の背屈ができなくなっていたため受診した。
54歳の女性。3日前に子宮筋腫のため子宮摘出術を受け入院中である。本日、洗面所で洗顔していたところ突然呼吸困難が生じ、持続している。咳嗽はない。胸痛はない。喫煙歴はない。
83歳の女性。4日前からの右腰部痛と悪寒戦慄を伴う発熱を主訴に来院した。来院時、意識は清明。見当識障害はない。体温38.6℃。脈拍102/分、整。血圧138/88mmHg。呼吸数24/分。SpO297%(roomair)。頭頸部に異常を認めない。心臓の聴診で心尖部を最強点とするLevine3/6の収縮期雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
84歳の男性。体重減少を主訴に来院した。妻と長男の3人暮らし。検査の結果、大腸を原発とする悪性腫瘍で遠隔転移を認めた。原発巣、転移巣ともに手術による切除は不可能である。本人は告知を望んでいるが、薬物による抗癌治療は望んでいない。長男は告知も積極的治療も望んでいない。主治医は薬物による抗がん治療を行いたいと考えている。
40歳の女性。1か月前に腹部膨満を主訴に婦人科外来を受診し、精査の結果卵巣腫瘍の診断を受け、摘出手術を受けるため2週間前に入院した。身長104cm、体重25kg。骨形成不全症のため、年1回整形外科を定期受診している。歩行困難があり日常的に電動車いすを用いている。夫と5歳の男児との3人暮らし。ネットショップを経営している。日常生活をサポートするため数人のボランティアが入れ替わりで支援している。
80歳の女性。3日前、肺炎のため入院した。肺炎は改善傾向である。夜中にトイレに行こうとして病室内で転倒した。頭部打撲はなく痛みの訴えもない。トイレに行くときにはナースコールを押して知らせるように伝えていたが、ナースコールは押されていなかった。入院後は不眠のため、ベンゾジアゼピン系薬剤を内服していた。入院前のADLは自立していた。 翌日行われたカンファレンスでの提案として適切なのはどれか。
54歳の女性。半年前から駅の階段を昇るときに胸部に違和感が生じるようになったため来院した。検査の結果、冠動脈形成術が必要であると担当医から伝えられた。患者は「病状は両親や兄弟、および勤務先には伝えないでほしい」と希望を述べた。10年前から会社で勤務しており、一人暮らしである。職場の健康診断では異常を指摘されていない。 医師の患者への適切な説明はどれか。
78歳の女性。左側が見えにくいことを主訴に来院した。本日、朝食時に左側にある味噌汁に気づかず、手をぶつけてこぼした。その後、部屋の戸口に左肩をぶつけた。高血圧症と心房細動で内服加療中である。
26歳の初妊婦。妊娠24週で妊婦健康診査のため来院した。既往歴に特記すべきことはない。身長160cm、体重66kg(非妊時58kg)。体温37.0℃。脈拍72/分、整。血圧134/72mmHg。子宮底長21cm、腹囲85cm。下腿に軽度浮腫を認める。
19歳の男性。交通外傷のため救急車で搬入された。河川沿いの堤防道路でオートバイ運転中に対向車と接触し転倒、崖下に転落した。問いかけに対して名前は言える。心拍数122/分。血圧72/50mmHg。呼吸数28/分。SpO2 96%(room air)。右前胸部に圧痛があり、右呼吸音が減弱している。腹部は膨満している。右下肢は外旋位で右下腿の変形と開放創を認める。
88歳の男性。長年の喫煙に起因する慢性閉塞性肺疾患と弁膜症による重症の呼吸不全および心不全のため入院した。疾患自体の改善は難しく、呼吸の苦しさや体幹のだるさなどの苦痛の訴えが強く、本人は緩和ケアを望んでいる。妻と二人暮らしで長男が近所に住んでおり家族関係は良好である。この患者に緩和ケアを行うにあたり、対応として誤っているのはどれか。
35歳の男性。登山道脇で動けなくなっているところを発見された。ドクターカーで出動した医師が登山口で待機していた。現地の天候は雨、気温は10℃。医師がこの男性に接触した時、意識レベルはJCS II-30。体温(直腸温)31.4℃。脈拍58/分、整。血圧102/62mmHg。呼吸数30/分。SpO2は測定できず、末梢循環不全によるものと考えられた。病院前救護として誤っているのはどれか。
28歳の初妊婦。妊娠23週4日、性器出血を主訴に来院した。妊娠初期から妊婦健康診査を受けていたが特に異常は認めなかった。昨夜から下腹部痛を自覚し、今朝性器出血を認めたため心配になり受診した。
64歳の男性。前胸部痛を主訴に来院した。3か月前から坂道や階段の昇降などで前胸部に圧迫感を感じるようになった。5分程度立ち止まって安静にしていると症状は改善していた。本日、夕食後に前胸部に焼けるような痛みが出現した。横になって安静にしていたが、45分程度たっても症状が改善しないため家族とともに救急外来を受診した。
26歳の女性。動悸と息切れを主訴に来院した。1年前から月経量が増え、3か月前から階段昇降時に動悸と息切れを自覚するようになり受診した。月経周期は28日型、整、順、持続8日間。身長160cm、体重52kg。体温36.4℃。脈拍84/分、整。血圧106/66mmHg。呼吸数22/分。内診で子宮は正常大、両側付属器に異常を認めない。
76歳の男性。食欲低下と全身倦怠感を主訴に来院した。現病歴:58歳時に高血圧症と診断され、内服加療を受けていた。5年前から尿蛋白1g/日以上が持続するようになり、腎機能も徐々に増悪してきていた。1週間前から食欲が低下し、全身倦怠感が強くなってきたため、外来通院中の病院を受診した。
32歳の男性。左前腕を受傷し救急車で搬入された。現病歴:飲酒した状態で入浴し、浴槽から出た際にふらついてガラス戸に倒れ込み、ガラス片で左前腕屈側に受傷した。物音に気付いた家人が上腕部をタオルできつく縛って止血し、救急隊を要請した。
78歳の女性。息切れを主訴に来院した。現病歴:65歳で事務職を退職するまで毎年、健康診断を受けていたが、異常を指摘されたことはなかった。4年前に感冒症状で自宅近くの診療所を受診した時に、心雑音を指摘されたが精査はされていない。趣味で卓球をしていたが、1年ほど前から競技中に胸部圧迫感を自覚するようになった。
20歳の男性。動悸と頭痛を主訴に来院した。現病歴:17歳の時から時々動悸と頭痛を自覚していた。本日、知人の引っ越しを手伝うため家具を運ぼうとしたところ、動悸と激しい頭痛が生じ、内科を受診した。
64歳の女性。意識障害のため救急車で搬送された。現病歴:自宅の脱衣場で意識がないのを夫が発見して救急要請をした。本人が入浴のため脱衣場に行って約1時間後に発見し、嘔吐した痕跡を認めたが、明らかな頭部外傷は認めなかった。救急隊到着時には心停止であったが、胸骨圧迫とバッグバルブマスク換気により自己心拍は再開し、救急搬送となった。
慢性腎臓病患者に24時間蓄尿検査を行った。尿量 2,500 mL/日、尿蛋白 82 mg/dL、尿クレアチニン 40 mg/dLであった。 1日尿蛋白量(g/日)を求めよ。