64歳の男性。陰嚢の腫脹、発赤および疼痛を主訴に来院した。5日前から陰嚢の腫脹と発赤を自覚していたが、2日前から範囲が急速に拡がり疼痛が強くなったため受診した。糖尿病のため内服治療中である。

意識は清明。体温38.6℃。脈拍104/分、整。血圧 96/57 mmHg。呼吸数20/分。触診では陰嚢から会陰、肛門周囲にかけて握雪感がみられる。

血液所見:赤血球 420万、Hb 12.2 g/dL、Ht 36%、白血球 15,800、血小板 14万。血液生化学所見:総ビリルビン 1.0 mg/dL、AST 63 U/L、ALT 32 U/L、LD 302 U/L(基準 120~245)、γ-GT 47 U/L(基準 8~50)、CK 290 U/L(基準 30~140)、尿素窒素 25 mg/dL、クレアチニン 1.0 mg/dL、血糖 230 mg/dL、HbA1c 8.2%(基準4.6~6.2)。陰嚢周囲の所見を別に示す。

まず実施すべき検査はどれか。

陰嚢周囲の画像。クリックで拡大します。

a. 便培養

b. 下部消化管内視鏡検査

c. 持続血糖モニタリング

d. ガリウムシンチグラフィ

e. 骨盤から大腿にかけてのCT

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)