11歳の男児。右肩痛を主訴に来院した。2か月前に右上腕近位部の腫瘤に気付いた。徐々に腫瘤が増大し運動時痛が生じてきたため受診した。既往歴に特記すべきことはない。

身長 132 cm、体重 26 kg。体温 36.2 ℃。右上腕近位部に硬い腫瘤を触知する。

血液所見:赤血球 468万、Hb 13.9 g/dL、白血球 4,300、血小板 18万。血液生化学所見:総蛋白 7.5 g/dL、アルブミン 3.9 g/dL、総ビリルビン 0.9 mg/dL、直接ビリルビン0.2mg/dL、AST 28 U/L、ALT 16 U/L、LD 177 U/L(基準 120~245)、ALP 566 U/L(基準 38~113)、γ-GT 32 U/L(基準 8~50)、CK 42 U/L(基準 30~140)、尿素窒素 12 mg/dL、クレアチニン 0.3 mg/dL、尿酸 4.9 mg/dL、Na 136 mEq/L、K 4.4 mEq/L、Cl 97 mEq/L。CRP 0.9 mg/dL。右上腕骨の単純エックス線写真とMRIの脂肪抑制造影T1強調冠状断像を別に示す。

次に行う対応として適切なのはどれか。

a. 抗菌薬投与

b. 鎮痛薬投与

c. ギプス固定

d. 組織生検

e. 局所冷却

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)