問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
75歳の男性。一人暮らし。3か月前に肺癌と診断され、肺内転移、骨転移を認めた。家で穏やかに過ごしたいという本人の希望で在宅療養している。自宅で最期を迎えることを希望している。2週間前からはほぼ寝たきりでトイレに行くこともできず、訪問看護サービスとホームヘルパーの訪問を受けている。5日前から腰痛が出現し、訪問診療の医師が薬物療法を行ったが腰痛が悪化している。本日、医師が診療に訪れた際に患者が「もう今日で死なせてください」と強く訴えた。
本日の訴えに対する医師の対応として正しいのはどれか。
a. 「そんなことを言わずに頑張りましょう」
b. 「今すぐ安らかに旅立つお手伝いをします」
c. 「すぐにホスピスへの入院を検討しましょう」
d. 「末期肺癌の根治的治療法がありますので安心してください」
e. 「なぜそのようなお気持ちになったのか、お話し下さいますか」
まずは傾聴。
国家試験で傾聴の選択肢が出てきたら正解選択肢です。