問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
32 歳の経産婦( 2 妊 1 産)。妊娠 34 週 1 日。突然の性器出血を主訴に来院した。第 1 子を妊娠 38 週で経腟分娩している。
体温 36.5 ℃。 脈拍 84/分、整。血圧108/64 mmHg。腟鏡診で腟内に凝血塊の貯留を認め、子宮口から血液流出が持続している。計測できた出血量は約 250 mL である。腹部超音波検査で胎児推定体重2,230 g、羊水量は正常。胎児心拍数陣痛図で 10 分ごとの子宮収縮を認め、胎児心拍数波形に異常を認めない。経腟超音波像を別に示す。
適切な説明はどれか。
a. 「緊急帝王切開が必要です」
b. 「子宮頸管を縫縮します」
c. 「子宮収縮薬を点滴します」
d. 「自己血貯血を行います」
e. 「副腎皮質ステロイドを筋肉注射します」