58 歳の男性。失神と頭部打撲を主訴に救急車で搬入された。友人宅で意識を消失して頭部を打撲したため、友人が救急車を要請した。付き添いの友人によると、この患者は独居で、 5 年前に脳卒中で入院治療を受けたことがあるが、詳細は分からないという。

意識レベルは JCSⅠ-2。心拍数 86/分、整。血圧 140/90 mmHg。呼吸数 18/分。SpO₂ 98 %(room air)。後頭部に擦過傷を認める。搬入直後までの記憶がない。心電図に異常を認めない。頭部エックス線写真正面像、側面像及び頭部単純 CTを別に示す。

この患者の 5 年前の既往として考えられるのはどれか。

a. ステント留置術

b. 脳室・腹腔短絡術

c. 穿頭血腫ドレナージ術

d. 脳動脈瘤頸部クリッピング術

e. 脳動脈瘤に対するコイル塞栓術

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)