64 歳の男性。左足底の潰瘍と安静時疼痛を主訴に来院した。2 か月前から左下腿の安静時疼痛が出現し、足底の傷の治りも悪くなったため受診した。20 年前から高血圧症と糖尿病で投薬治療を受けている。喫煙は 20 歳から 40 本/日。

身長168 cm、体重 72 kg。脈拍 72/分、整。血圧 158/88 mmHg。胸腹部に異常を認めない。左膝窩動脈と左足背動脈の拍動を触知しない。下肢の三次元 CT 血管撮影像〈3D-CTA〉を別に示す。

この患者への説明で適切でないのはどれか。

a. 「喫煙の継続は病態を悪化させます」

b. 「足は清潔を保つようにしてください」

c. 「左膝までの血流は良好に保たれています」

d. 「傷の治りが悪いのは血行が悪いためです」

e. 「心臓を養う血管の病気をしばしば合併します」

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)