問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
a. 経過観察
b. 抗菌薬点眼
c. 縮瞳薬点眼
d. 眼球マッサージ
e. グルココルチコイド内服
この患者の症状および所見は急性緑内障発作(急性閉塞隅角緑内障)を示唆している。この状態は緊急対応が必要である。
適切な対応は「c. 縮瞳薬点眼」である。縮瞳薬は瞳孔を縮小させ、隅角を広げて眼圧を下げる効果がある。急性緑内障発作の緊急治療には、眼圧を迅速に低下させることが必要であり、縮瞳薬の使用が第一選択となる。
他の選択肢について説明する:
- **a. 経過観察**:急性緑内障発作は迅速な治療が必要であり、経過観察は適切ではない。
- **b. 抗菌薬点眼**:感染症の治療に使用されるが、この症例では適切ではない。
- **d. 眼球マッサージ**:眼圧を下げるための方法ではなく、適切な処置ではない。
- **e. グルココルチコイド内服**:炎症を抑えるために使用されるが、急性緑内障発作の治療には適さない。
従って、適切な対応は「c. 縮瞳薬点眼」である。また、緊急で眼科医への紹介も必要である。