54 歳の女性。飲酒後転倒して顔面を強打したため救急外来を受診した。頭部単純 CT で異常を認めない。額の開放創を縫合した。額の縫合後写真を別に示す。
患者への帰宅前の指導で正しいのはどれか。
a. 「自宅で洗顔をしてもよいです」
b. 「抜糸する時は入院が必要です」
c. 「寝る時は枕をしないでください」
d. 「痛み止めの薬を服用しないでください」
e. 「吐き気があるときは翌日に受診してください」
a. 「自宅で洗顔をしてもよいです」
b. 「抜糸する時は入院が必要です」
c. 「寝る時は枕をしないでください」
d. 「痛み止めの薬を服用しないでください」
e. 「吐き気があるときは翌日に受診してください」
顔面を強打した患者への帰宅前の指導で正しいのは「a. 『自宅で洗顔をしてもよいです』」である。
以下に各選択肢について説明する:
- **a. 「自宅で洗顔をしてもよいです」**:縫合部位を避けるように注意すれば、顔全体の清潔を保つために洗顔は必要である。清潔に保つことで感染リスクを減らすことができる。
- **b. 「抜糸する時は入院が必要です」**:通常、抜糸は外来で行われるため、入院は必要ない。
- **c. 「寝る時は枕をしないでください」**:通常の寝方でよいが、縫合部位を圧迫しないように注意する必要がある。枕を使わないことを指導する理由はない。
- **d. 「痛み止めの薬を服用しないでください」**:痛み止めの薬(鎮痛薬)は適切に使用することで痛みを管理するため、適切な使用方法を指導することが重要である。
- **e. 「吐き気があるときは翌日に受診してください」**:頭部外傷後の吐き気は重要な症状であり、直ちに医療機関を受診するべきである。翌日に受診するよう指導するのは適切ではない。
したがって、正しい指導は「a. 『自宅で洗顔をしてもよいです』」である。
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システム設計・解説記入:米澤 昌紘(X : @leknyan)
(医師/日本橋内科クリニック院長)