問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
a. 膀胱鏡検査
b. レノグラム
c. 腹部造影 CT
d. 腹部超音波検査
e. 腹部エックス線撮影
この患者の症状と検査結果は、ネフローゼ症候群を強く示唆している。ネフローゼ症候群の診断には、腎臓の状態を詳細に評価することが重要である。次に行うべき検査として最も適切なのは「d. 腹部超音波検査」である。
以下に各選択肢について説明する:
- **a. 膀胱鏡検査**:膀胱鏡検査は膀胱の内部を直接観察する検査であり、尿路感染症や膀胱腫瘍の診断に用いられるが、このケースでは適切ではない。
- **b. レノグラム**:レノグラムは腎臓の機能評価に用いられるが、ネフローゼ症候群の初期評価としては適切ではない。
- **c. 腹部造影 CT**:造影CTは詳細な画像を提供するが、まずは侵襲の少ない腹部超音波検査が適している。
- **d. 腹部超音波検査**:腹部超音波検査は非侵襲的であり、腎臓のサイズや構造の異常を確認するのに有用である。ネフローゼ症候群の評価において第一選択となる。
- **e. 腹部エックス線撮影**:エックス線撮影は腎臓の詳細な評価には適さない。
したがって、次に行うべき検査として最も適切なのは「d. 腹部超音波検査」である。