13 歳の女子。全身倦怠感と階段昇降時の息切れとを主訴に来院した。1 年前に初経が発来し、月経周期は不規則であった。 2 か月前から月経が持続している。身長 155 cm、体重 48 kg。体温 36.5 ℃。脈拍 100/分、整。血圧 98/56 mmHg。眼瞼結膜は貧血様である。胸部の聴診で胸骨左縁に Levine 2/6 の収縮期駆出性雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 407 万、Hb 6.1 g/dL、Ht 24 %、白血球 7,100、血小板 42 万。血液生化学所見:総蛋 白 7.1 g/dL、アルブミン 4.4 g/dL、総ビリルビン 0.5mg/dL、AST 14 U/L、LD 152 U/L(基準 145~270)、尿素窒素 13mg/dL、クレアチニン 0.49 mg/dL、Fe 7 μg/dL、総鉄結合能 487 μg/dL(基準 290~390)、フェリチン 3 ng/mL(基準 20~120)。診断後に鉄剤投与を開始した。

治療に反応して、最初に増加するのはどれか。

a. 血清鉄値

b. 網赤血球数

c. ヘモグロビン値

d. 血清フェリチン値

e. トランスフェリン飽和度

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)