問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
a. 頭部単純 CT
b. 腹部造影 CT
c. 腹部超音波検査
d. 子宮動脈造影検査
e. 胎児心拍数陣痛図〈CTG〉
直ちに行う検査で適切なのは「c. 腹部超音波検査」と「e. 胎児心拍数陣痛図〈CTG〉」の2つが考えられますが、最優先は「c. 腹部超音波検査」です。
**腹部超音波検査**は、妊娠中の急性下腹部痛と性器出血に対して最も迅速に行える非侵襲的な検査であり、胎盤早期剥離や子宮破裂などの重篤な状態を迅速に評価することができます。
**胎児心拍数陣痛図(CTG)**は、胎児の状態を評価するために重要ですが、まず母体の急性な状態を評価することが優先されるため、超音波検査が優先されます。その後、CTGを行い、胎児の状態も評価するのが適切です。
**他の選択肢**(頭部単純CT、腹部造影CT、子宮動脈造影検査)は、現時点では緊急性が低いか、侵襲的であり、最初に行うべき検査ではありません。