問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
a. 高血糖
b. 低体温
c. 骨密度増加
d. 高カリウム血症
e. 高ナトリウム血症
この患者で認められる所見は「b. 低体温」である。
患者は、食事制限や体重減少によるるいそう(極度のやせ)が見られ、摂食障害が疑われます。摂食障害では、体脂肪が著しく減少するため、体温調節が困難となり、低体温が見られることがあります。他の所見はこの患者の状態とは一致しません。
- **a. 高血糖**は、摂食障害とは関係が少なく、むしろ低血糖が見られることが多い。
- **c. 骨密度増加**は、栄養不足やホルモン異常により骨密度が減少することが一般的です。
- **d. 高カリウム血症**は、自己誘発性の嘔吐や下剤の乱用がない限り、低カリウム血症の方が起こりやすいです。
- **e. 高ナトリウム血症**も、脱水状態や適切な水分摂取がない場合に発生することが多いですが、摂食障害では電解質異常が起こることがありますが、どちらかというと低ナトリウム血症の方が懸念されます。