問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
a. 知的発達障害
b. 限局性学習障害
c. 自閉スペクトラム症
d. 注意欠如多動性障害
e. 発達性協調運動障害
この男児の診断として最も適切なのは、「b. 限局性学習障害」です。
限局性学習障害(Specific Learning Disorder)は、特定の学習分野、例えば読み書きや算数などで著しい困難を示す障害です。このケースでは、漢字の書き取りに特に困難を抱えており、これが学習全般に影響を及ぼしていることから、限局性学習障害が考えられます。知的発達障害の可能性は低く、自閉スペクトラム症や注意欠如多動性障害、発達性協調運動障害の症状も報告されていないため、限局性学習障害が最も適切です。