問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
小児のチック症で正しいのはどれか。
a. 男性に多い。
b. 思春期に好発する。
c. 緩徐な運動症状が多い。
d. 症状は睡眠時に多くみられる。
e. 生涯にわたり症状が続くことが多い。
小児のチック症で正しいのは **a. 男性に多い** である。
チック症は、突発的で反復的な運動や音声を発する障害で、小児に多く見られる。以下の特徴がある:
- チック症は**男性に多い**ことが知られており、男女比は3:1から4:1で男性に多く発症する。
- **思春期よりも幼児期から小学校低学年の時期に好発**し、通常は12歳頃までに症状が現れる。
- チックの動作は**素早く、突発的なものが多い**ため、「緩徐な運動症状」が主であるとは言えない。
- **睡眠時にはチック症状はほとんど見られない**。むしろ日中に顕著となる。
- 多くの症例では**成長とともに自然に軽快する**ことが多く、生涯にわたって症状が続くことは少ない。
このため、aが正解である。