23 歳の男性。職場に行けないことを主訴に来院した。 2 か月前に商品発注のミスで取引先の会社から苦情を受け上司からも強く叱責された。その後、気分が晴れず、仕事に前向きになれない。夜は仕事のことが頭から離れず寝つきが悪くなったが、休日には趣味のサークル活動を以前と変わらず楽しめていた。 1 週間前から、朝会社に行こうとすると動悸がするようになり休んでいる。既往歴と家族歴に特記すべきことはない。受診後、自宅療養することとなり動悸は軽快した。また、会社から上司が叱責したことへの謝罪を受け、取引先を変更してもらったところ、 3 か月後から復職が可能となった。

診断はどれか。

a. うつ病

b. 社交不安障害

c. 概日リズム障害

d. 適応障害〈適応反応症〉

e. 心的外傷後ストレス障害

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)