b. SGLT2 阻害薬

この患者の腎機能低下を抑制するために追加する薬剤として適切なのは**b. SGLT2 阻害薬**である。

解説：

この患者は糖尿病と高血圧症を持ち、腎機能の低下（eGFR 48.0 mL/分/1.73 m²）と蛋白尿が認められている。糖尿病性腎症の進行を抑制するために、SGLT2阻害薬が有効であることが示されている。SGLT2阻害薬は、尿中への糖の排泄を促進し、血糖値を低下させるだけでなく、腎保護効果もあり、腎機能低下や蛋白尿を抑制する効果が期待される。

他の選択肢：

- **a. 尿酸降下薬**は高尿酸血症がある場合に使用されるが、この患者の尿酸値は正常範囲内であるため、現時点では不要である。

- **c. カルシウム拮抗薬**は高血圧治療に使用されるが、患者の血圧はすでに良好に管理されており、追加の降圧薬は必要ない。

- **d. スルホニル尿素薬**は血糖値を下げるが、腎保護効果は期待できず、低血糖のリスクがあるため、現時点では推奨されない。

- **e. 陽イオン交換樹脂製剤**は高カリウム血症の治療に使用されるが、患者のカリウム値は正常範囲内であり、必要ない。