問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
a. Behçet 病
b. Bowen 病
c. 慢性頸管炎
d. 子宮頸部腺癌
e. 子宮頸部上皮内腫瘍〈CIN〉
診断は**e. 子宮頸部上皮内腫瘍〈CIN〉**である。
解説:
子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)は、子宮頸がんの前駆病変として知られ、通常は無症状であり、子宮頸がん検診で異常が見つかることが多い。このケースでは、4年前の検診で異常がなかったが、今回の検診で異常が指摘された。CINはコルポスコピーや酢酸加工での白色変化が特徴であり、今回のケースで行われたコルポスコピー写真が重要な診断材料となる。
他の選択肢:
- **a. Behçet 病**は、口腔や外陰部の潰瘍を特徴とする全身性疾患で、子宮頸部異常とは関係がない。
- **b. Bowen 病**は皮膚の上皮内がんであり、子宮頸部とは関係がない。
- **c. 慢性頸管炎**は、子宮頸部の慢性炎症であり、コルポスコピーでの所見は異なる。
- **d. 子宮頸部腺癌**は、子宮頸部の腺上皮から発生するが、CINの方がこの年齢での異常所見として一般的である。