問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
a. 隅角検査
b. 色覚検査
c. 視野検査
d. Hess 赤緑試験
e. 網膜電図検査〈ERG〉
この患者は、視神経乳頭陥凹拡大を指摘されています。これは緑内障の初期兆候の1つであり、早期診断と治療が視力を維持するために重要です。視神経乳頭陥凹拡大が見られた場合、緑内障の可能性を評価するために行うべき検査として、**隅角検査**と**視野検査**が重要です。
- **a. 隅角検査**:緑内障のタイプを判断するために、隅角(前房と虹彩の間の角度)を検査することが必要です。隅角が狭いと、閉塞隅角緑内障のリスクが高くなります。
- **c. 視野検査**:緑内障では、視野が徐々に狭くなっていく特徴があるため、視野検査は必須です。緑内障の進行度を確認するために行われます。
他の選択肢について:
- **b. 色覚検査**:色覚検査は色覚異常を診断するために行われますが、緑内障の評価には直接関連しません。
- **d. Hess赤緑試験**:眼筋麻痺の診断に使われるものであり、緑内障の評価には適していません。
- **e. 網膜電図検査(ERG)**:網膜の機能を評価する検査ですが、緑内障の診断に直接的な役割はありません。
したがって、まず行うべき検査は **a. 隅角検査** と **c. 視野検査** です。