問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
70歳の女性。3週前に右大腿部の蜂窩織炎で入院した。セファゾリンの投与により軽快したが、2日前から38℃の発熱と1日10回の下痢が出現した。
意識は清明。体温38.5℃。脈拍120/分、整。血圧110/60mmHg。呼吸数20/分。
血液所見:赤血球320万、Hb 10.3g/dL、Ht 31%、白血球19,300(分葉核好中球72%、好酸球2%、単球10%、リンパ球16%)、血小板19万。血液生化学所見:アルブミン2.8g/dL、尿素窒素50mg/dL、クレアチニン3.8mg/dL(5日前は0.8mg/dL)、Na 138mEq/L、K 4.7mEq/L、Cl 109mEq/L。下部消化管内視鏡像を別に示す。
最も考えられるのはどれか。
a. Crohn病
b. 偽膜性腸炎
c. 虚血性大腸炎
d. 潰瘍性大腸炎
e. 腸管出血性大腸菌感染症