Aさん(58 歳、男性)は、妻(55 歳、会社員)、長女夫婦および生後5か月の孫の5人で暮らしている。頸椎の後縦靱帯骨化症と診断され椎弓形成術を受けた。リハビリテーション病院に転院し2か月前に退院した。退院時から週1回の訪問看護を受けている。

現在の症状は、下肢のしびれ、知覚鈍麻、筋力低下、上下肢の痙性麻痺および膀胱直腸障害である。移動は車椅子で、食事はリハビリテーション用のフォークを 使用して座位で摂取している。排泄は家族に見守られながら尿器とポータブルトイレとを使用し、自分で行っている。


Aさんへの訪問看護における身体状態の観察で、疾患に関連して最も重要なのはどれか。

1. 排尿状態

2. 上肢の筋力

3. 嚥下の状態

4. 外傷の有無

5. 下肢のしびれ

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Aさんは1週前から排便がなく、センノシドを毎日就寝前に継続して内服している。訪問看護師が観察すると左腹部に便塊を触れ、腸蠕動音は微弱であった。Aさんは、2日間排便がないときはピコスルファートナトリウム水和物を適宜内服する よう医師に言われているが、以前に内服して下痢になったため内服していないと話す。

看護師のAさんへの提案で適切なのはどれか。

1. 「もう少し様子をみましょう」

2. 「下剤は種類とも飲みましょう」

3. 「便意を感じたらトイレに座りましょう」

4. 「浣腸をしてもよいか医師に確認しましょう」

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ある日、Aさんに軽度の歯肉出血および歯肉の腫脹がみられるようになった。疼痛はない。訪問歯科診療を受け、口腔ケアを徹底するよう促された。リハビリテーション病院に入院していたときは、自助具を利用して口腔ケアの練習をしていた。 退院後は妻が口腔ケアを介助していたが、最近は仕事の帰りが遅く、Aさんは妻を待てずに寝てしまうと言う。また、Aさんは育児で疲れている長女には頼めないと話す。

看護師のAさんへの提案で最も適切なのはどれか。

1. 日中の口腔ケアを徹底する。

2. 長女に口腔ケアを依頼する。

3. 就寝時刻を遅くするよう提案する。

4. 妻が夜に実施できる時間帯を検討する。

5. Aさんが自立してできる方法を検討する。

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