Aさん(60 歳、男性)は、自宅近くを散歩中に突然の胸痛が出現し、救急車を要請した。救急隊到着時のバイタルサインは、呼吸数 28/分、脈拍 100/分、血圧 80/40 mmHg であった。冷汗が著明で、前胸部から左肩にかけての激痛を訴えていた。問診で狭心症の既往歴があることが分かった。

入院時の検査で急性心筋梗塞と診断された。


このときの検査所見として適切なのはどれか。

1. 心電図の ST 上昇

2. 左肺呼吸音の減弱

3. クレアチンキナーゼ<CK>の下降

4. 胸部エックス線写真での心陰影の縮小

解答を見る

緊急心臓カテーテル検査で左冠動脈起始部に 90 % の閉塞を認め、緊急冠動脈バイパス術が行われた。術後5日、集中治療室から一般病棟に転棟した。Aさんは 「手術も無事終わって命が助かった。リハビリテーションが大切と聞いたので、頑張って廊下を歩きますよ」と看護師に話した。術後の ADL 拡大は順調に進み、A さんは病棟内での 200 m の歩行が許可されている。胸部症状の出現や心電図の変化は認めない。

Aさんへの心臓リハビリテーションについて適切なのはどれか。

1. 息苦しさが出現したら中止する。

2. 気分の良いときに階段昇降を勧める。

3. 衣服の着脱は家族に介助してもらう。

4. レジスタンストレーニングを中心に行う。

解答を見る