A さん(72 歳、男性)は、2か月前に右中大脳動脈領域の脳梗塞を発症した。本日、病院を退院し、介護老人保健施設に入所した。

既往歴:1年前に前立腺癌のため腹腔鏡下前立腺全摘除術。

身体所見:左上下肢に軽度のしびれがある。半側空間無視がある。構音障害はない。

生活機能:改訂長谷川式簡易知能評価スケール<HDS-R>26 点、Barthel<バーセル>インデックス 65 点。


A さんは排尿コントロールについて「脳梗塞になってから、尿意を感じるとがまんできずに大量の尿が漏れてしまう。1日に何回も漏らす」と看護師に話した。

A さんの状態のアセスメントで適切なのはどれか。

1. 過活動膀胱

2. 腹圧性尿失禁

3. 溢流性尿失禁

4. 腹腔鏡下前立腺全摘除術の後遺症

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入所後日、A さんは箸を使って食事をするが、いつも左側に置かれた食器に は食べ残しがあった。 A さんへの対応で適切なのはどれか。

1. スプーンの使用を勧める。

2. 反復唾液嚥下テストを行う。

3. 食事の途中で食器の配置を変える。

4. 食器の下に滑り止めマットを敷く。

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入所後3日、A さんは入浴した。A さんは自分で脱衣し、体を洗えたが、洗い残した部分を看護師が介助した。入浴後に看護師が A さんに服を手渡すと、A さんは戸惑った表情で服を丸めたり広げたりしている。

A さんへの更衣援助で最も適切なのはどれか。

1. 着替え始めるまで待つ。

2. 伸縮性のある素材の服を渡す。

3. 服を着やすい向きに持たせる。

4. ボタンをマジックテープに変えた服を渡す。

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