両下肢に軽度の浮腫を認めた。
外来看護師が A さんに対して優先して確認するのはどれか。
1. 通院の方法
2. 最近の体重の増減
3. パートの仕事内容
4. 自宅での1日の過ごし方
Aさんは高血圧症と心不全の診断を受けており、最近息切れや両足のむくみが出てきたことから、体重の増減は心不全の悪化を示す重要な指標です。体重の急激な増加は、体内の水分貯留を示している可能性があり、心不全の悪化を示唆します。これは、優先して確認すべき事項です。
診察の結果、A さんは心不全の悪化を認めたため入院することになり、個室を希望した。入院後、酸素マスクによる酸素療法や利尿薬による薬物療法、塩分制限などの食事療法が開始された。入院3日、夜勤の看護師から日勤の看護師への朝の申し送りで、昨晩のAさんは夜間全く眠っていないこと、「ここはどこですか」と繰り返し尋ねてきたこと、娘が学校から帰ってくるのを待っていると言って病室の入り口を気にしていたことが報告された。日勤の看護師は、A さんの睡眠状況を改善する必要があると考え、A さんへの対応について検討した。
看護師の A さんへの対応で適切なのはどれか。
1. 終日、病室を明るくする。
2. 日中眠っていたら覚醒を促す。
3. 睡眠導入薬の使用を医師に相談する。
4. 夜間覚醒している場合は、夜は眠るよう説得する。
これは日中の覚醒を促すことで、夜間の自然な睡眠を助けるための対策です。日中に眠りすぎると夜間に眠れなくなることが多いため、昼間の活動を増やし、覚醒を促すことが重要です。
入院後 10 日。入院治療により全身状態は改善し、夜間の睡眠もとれるようになったため、A さんは退院することになった。A さんは「入院していて体力が落ちてしまい、動くと疲れてしまう」と言っている。また、看護師に「医師から退院したら元の仕事はしてよいといわれました。これまでの生活を続けたいと思っています。また入院するのは嫌なので、今後の生活で気をつけることはありますか」と尋ねてきた。
このときの看護師の対応で適切なのはどれか。
1. 「薬の管理はお薬カレンダーを使いましょう」
2. 「通勤するときに駅の階段を使いましょう」
3. 「水分は1日 2,000 mL 摂りましょう」
4. 「塩分を1日9g 摂りましょう」
Aさんは時々薬を飲むのを忘れてしまうことがあったため、お薬カレンダーを使って薬の管理をすることで、服薬の忘れを防ぎ、治療の効果を維持することができます。これは現実的かつ効果的なアドバイスです。