心配になった妻がAさんとともに病院を受診し、Lewy<レビー>小体型認知症と診断された。
A さんに出現している睡眠障害はどれか。
1. ナルコレプシー
2. レム睡眠行動障害
3. 睡眠時無呼吸症候群
4. 睡眠・覚醒スケジュール障害
レム睡眠行動障害(RBD)は、レム睡眠中に夢を行動として表現する障害です。Aさんの「睡眠中に大声で叫び、腕や足を振り回し暴れる行動」はRBDの典型的な症状です。また、Lewy小体型認知症の患者にはRBDがしばしば見られます。
A さんは定期的に精神科外来を受診することになった。受診6か月後、A さんは足の筋肉がこわばり、動きが鈍くなった。また、幻視を訴える頻度が増え、感情のコントロールができず、妻に暴言や暴力を振るうことが多くなったため、精神科病院に入院となった。入院2日、A さんは歩行時に床に子どもが寝転んでいると訴えて、子どもをよける動作で転びそうになった。また、突然、興奮して大声で怒り出すため、同室患者が苦情を訴えた。
A さんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
1. A さんに別の病室へ移動することを提案する。
2. 歩行時は看護師と一緒に歩くように声をかける。
3. 怒りをコントロールできる方法を見つけるように伝える。
4. 床に子どもがいるように見えるのは幻視であることを説明する。
幻視により転倒のリスクが高まっているため、Aさんの安全を確保するために看護師と一緒に歩くことは非常に重要です。これにより、転倒のリスクを減らし、安全に移動することができます。
A さんの入院中に妻は自営業の仕事を減らし、自宅でAさんを介護する準備を整えた。A さんが退院し、3か月が経過したころ、A さんの妻が3週間程度の予定で入院して手術をすることになった。A さんは杖を使用し散歩ができるが、入浴や食事については妻が介護を行っていた。
妻の入院中にAさんに必要なサービスはどれか。
1. 短期入所<ショートステイ>
2. 精神科病院への入院
3. 重度訪問介護
4. 同行援護
ショートステイは、介護者が一時的に介護を提供できない場合に利用するサービスで、介護施設で短期間滞在し、必要なケアを受けることができます。Aさんは日常生活の一部を自立して行えますが、入浴や食事などの介護が必要であり、妻が不在の間にこれらのサポートを受けるためにはショートステイが適しています。