出生後 12 時間、看護師が A さんの児の観察を行った。児は活気がありバイタルサインは安定しており、排便が認められた。直接授乳を開始している。出生後の排尿回数は4回、排便回数は3回である。
便の写真を別に示す。
このときの A さんの児の便はどれか。
1. A
2. B
3. C
4. D
日齢2。A さんの児の胎外生活への適応は順調に経過している。哺乳回数は1日8回。A さんは母乳育児を希望しているが、児に乳頭を吸われると痛いと話しており、左右の乳頭に軽度の発赤が認められる。
このとき看護師が観察する項目で優先度が高いのはどれか。
1. 児の体重減少率
2. 乳汁の分泌状態
3. 乳房の緊満状態
4. ラッチオンの状態
母乳育児を希望するAさんにとって、乳頭に痛みがあることと左右の乳頭に軽度の発赤が認められることは、適切なラッチオン(乳児が乳頭を口に含む状態)ができていない可能性があります。適切なラッチオンができていないと、乳頭に痛みや損傷が生じやすくなりますし、乳児の効果的な授乳も妨げられます。したがって、ラッチオンの状態を観察し、必要に応じて修正することが最優先です。
日齢4。看護師が A さんの児を観察したところ、バイタルサインは、体温(直腸温) 37.3 ℃、呼吸数 55/分、心拍数 134/分。経皮ビリルビン 20.0 mg/dL であった。
A さんの児の状態で医師に報告が必要なのはどれか。
1. 経皮ビリルビン値
2. 呼吸数
3. 心拍数
4. 体 温
新生児の黄疸は一般的ですが、経皮ビリルビン値が20.0 mg/dLという数値は高く、光線療法や他の治療が必要になる可能性があります。新生児の高ビリルビン血症は、脳に損傷を与える可能性があるため、迅速に医師に報告して適切な対応を取ることが重要です。