69歳の男性。発熱と下腹部の緊満感とを主訴に来院した。以前から排尿困難を自覚していた。数日前から頻尿と排尿時痛が出現し、今朝から38℃台の発熱と全身倦怠感および下腹部の緊満感を自覚したため受診した。

腹部に肝・脾を触知しない。下腹部に緊満を認める。直腸指診で前立腺に圧痛を認める。

尿所見:蛋白 1+、糖 (-)、ケトン体 (-)、潜血 1+、沈渣は赤血球 5〜9 個/HPF、白血球 50〜99 個/HPF。血液所見:赤血球 435 万、Hb 13.6 g/dL、Ht 41 %、白血球 16,900、血小板 16 万。血液生化学所見:総蛋白 6.6 g/dL、アルブミン 4.1 g/dL、総ビリルビン 0.6 mg/dL、AST 30 U/L、ALT 21 U/L、血糖 175 mg/dL、Na 141 mEq/L、K 4.1 mEq/L、Cl 105 mEq/L。CRP 8.5 mg/dL。

この時点での治療として検討すべきなのはどれか。2つ選べ。

a. 腎瘻造設術

b. 抗菌薬の投与

c. 抗コリン薬の投与

d. 尿道カテーテルの挿入

e. LH-RH アゴニストの投与

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)