問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
39歳の男性。右眼の視力低下を主訴に来院した。3か月前から右眼の見にくさを自覚していた。2週前、更に視力低下をきたしたため心配になって受診した。28歳のとき、高血糖を指摘されたが、現在まで医療機関を受診していなかった。
視力は右0.1(0.3×-3D)、左0.2(1.2×-2D)。血圧130/90mmHg。血液所見:赤血球460万、Hb. 12.9g/dL、Ht 42%、白血球7,300、血小板21万。HbA1c. 8.5%(基準4.6~6.2)。眼底検査で両眼の網膜出血と白斑とを認めたため行った検査の様子を別に示す。
認められる可能性が高いのはどれか。
a. 網膜血管腫
b. 網膜無灌流領域
c. 視神経乳頭浮腫
d. 脈絡膜新生血管
e. 桜実紅斑(cherry red spot)
糖尿病性網膜症でみられる所見である。