問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
45歳の男性。多発関節痛、皮疹および右眼の霧視を主訴に来院した。数年前から口腔内に有痛性の潰瘍が繰り返し出現した。1週前から多発関節痛と両側の下肢の皮疹とが出現した。3日前から右眼の霧視を自覚したため受診した。
意識は清明。体温37.6℃。脈拍84/分、整。血圧128/82mmHg。右眼に結膜充血と前房蓄膿とを認める。両側の肩関節と膝関節とに圧痛を認める。陰嚢に潰瘍を認める。
血液所見:赤血球452万、Hb 13.2g/dL、Ht 40%、白血球10,800(桿状核好中球12%、分葉核好中球58%、好酸球5%、好塩基球1%、単球3%、リンパ球21%)、血小板21万。CRP 5.8mg/dL。左下肢屈側の写真を別に示す。
この患者でみられる可能性が高いのはどれか。3つ選べ。
a. 耳下腺腫脹
b. 針反応陽性
c. 血栓性静脈炎
d. HLA-B51陽性
e. 両側肺門リンパ節腫脹