問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
58 歳の男性。右中咽頭癌で放射線化学療法のため入院中である。終了予定線量66 Gy(2Gy/日)で放射線治療を開始したが、40 Gy 照射した時点で口腔内の痛みのため食事の摂取が困難になった。便通は正常である。栄養サポートチーム<NST>に相談して食事形態の見直しと十分な疼痛管理とを行ったが改善しない。
身長 172 cm、体重 56 kg。脈拍 84/分、整。血圧 134/80 mmHg。
口腔内の写真を別に示す。最も適切な対応はどれか。
a. 胃瘻を造設する。
b. 腸瘻を造設する。
c. 末梢静脈栄養を行う。
d. 経鼻経管栄養を行う。
e. 中心静脈栄養を行う。
まずは、侵襲が少なく生理的な経路を選びましょう。