四肢の転移性骨腫瘍に対する放射線治療で最も期待される効果はどれか。
悪性腫瘍に対する放射線治療について誤っているのはどれか。
中咽頭癌に対する放射線治療の有害事象で、最も早期に出現するのはどれか。
放射線治療について正しいのはどれか。3つ選べ。
67歳の男性。2か月前からの嚥下障害を主訴に来院した。2か月で6kgの体重減少があった。上部消化管内視鏡検査と病理検査により胸部上部食道の扁平上皮癌と診断され、放射線療法と薬物による抗癌治療の同時併用が施行された。治療終了後から肺炎を繰り返すようになった。
68歳の女性。易疲労感と咳嗽とを主訴に来院した。6か月前から左上葉肺癌で抗癌化学療法と放射線療法とを受けていた。2か月前に治療は終了し経過観察されている。2週間前から易疲労感と乾性咳嗽があり、次第に悪化したため受診した。
72歳の男性。肺がん検診で胸部異常陰影を指摘され来院した。左肺上葉に径25mmの結節影を認め、臨床病期IA期の原発性肺腺癌と診断された。心機能が低下しているため、手術療法は困難と判断され、根治目的に放射線治療を施行した。治療終了3か月後の有害事象として認められる可能性が高いのはどれか。
58 歳の男性。右中咽頭癌で放射線化学療法のため入院中である。終了予定線量66 Gy(2Gy/日)で放射線治療を開始したが、40 Gy 照射した時点で口腔内の痛みのため食事の摂取が困難になった。便通は正常である。栄養サポートチーム<NST>に相談して食事形態の見直しと十分な痛管理とを行ったが改善しない。
70歳の男性。肺癌治療後の定期診察のため来院した。6か月前に肺門リンパ節転移を伴う限局型小細胞肺癌と診断され、抗癌化学療法と胸部放射線療法の同時併用を行った。抗癌化学療法は3か月で、放射線療法は3週間で終了している。現在、喀痰と労作時呼吸困難はあるが肺癌治療開始前と比べて変化はない。63歳時に僧帽弁の人工弁置換術を受けている。
79歳の男性。肺がん検診で胸部異常陰影を指摘され来院した。昨年の検診では異常は指摘されず、自覚症状はない。精査の結果、臨床病期IA期の左下葉肺腺癌と診断された。最大腫瘍径は2.0cmであった。本人の希望で放射線治療を行うこととした。胸部CTを別に示す。治療に伴う合併症として考えられるのはどれか。